お客様はどんな顔と表情ですか?
くにたちビジネスサポートセンターの小島和敏です。前回に引き続き、くにビズ式経営支援についてお話したいと思います。
人類史上、現代の経営者は「最もダイナミックで遣り甲斐のある職業」です。しかし、経営者は日々厳しい決断を迫られて常に孤独な存在。そうしたみなさまの相談相手として我々がいます。しかも無料で。でも、一体何をしてくれるの?我々のような経営相談やコンサルティングは利用機会も少なくイメージが湧きにくいかと思います。全7回に渡って支援事例(と他ビズ支援事例を拝借)を基にビズモデル型経営支援を解説していきたいと思います。前回は「『首の折れたキリン』の価値」についてお話しました。今回は「価値を感じる相手を考える(ターゲット設定)」についてお話します。
【→前回記事】
万能なものは世にあらず
「この商品は誰に使って欲しいですか?」という質問に対して最も多い答えが「みなさんに使って欲しい」です。どういう状態かというと、JR渋谷駅前で拡声器を使って「10代から80代の男性と女性の皆さん。色んなものを売っているお店をやっています。ぜひ来てください!!」と呼びかけるようなものです。どうでしょう?誰も来そうにありませんよね。それよりは「小じわが気になりだした40代女性の方向けのフェイスクリームを大学通りのお店で販売しています」とJR国立駅前で告知したほうが「あれ?私のことかな?」と注目する確率が高くなります。
豊富な資本や人員を抱える大企業であれば圧倒的多数のいる市場に商品を投入するケースは稀にあります(ありました)。「ヒト・モノ・カネ」が限られた小規模事業者・中小企業は大企業と対等に戦うのは不可能ですし不毛です。桶狭間の戦いのように戦場を絞って局地戦に勝つ、つまりターゲットを絞るのが競争戦略の要諦です。
真価を発揮するには
価値の最大化つまり享受者全員の幸福総和の最大化を狙う、それがターゲット設定です。ターゲットは年代・性別・地理・感情・シチュエーションなど様々な切り口があります。あなたの商品やサービスが真価を発揮するのはどういう場面ですか?「お客様を笑顔にしたい」とみなさんおっしゃいますが利用する前はどんな表情をしていますか?笑ってますか?それとも怒ってますか?あなたはお客様の顔と表情を思い浮かべられますか?ドキッとした方は是非くにビズにお越しいただき一緒に考えてみましょう。次回は事例を使ってもう少しターゲット設定について深掘りしていきます。お楽しみ!!(毎週水曜更新。次回は当センター夏季休業のため8/17(水)更新)
※視察・講演・寄稿などご希望あればお気軽にご相談ください。