相談者
たべ研様
代表の木村章二様(写真中央)は環境問題を中心に活動される写真家。公害問題の取材から食の安全について関心を持ち、”地産地消”という言葉が根付く以前から、地域への配慮が食の安全につながるという考えのもと1976年から有機農産物の地産地消を提唱し、現在まで生産者と消費者を繋ぐため自然食品の宅配、店舗運営を続けています。
■たべ研
住所 国立市東4-17-45
電話番号 042-575-7424
メール tabeken.order@gmail.com
■Instagram
https://www.instagram.com/tabeken.kunitachi/
■Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100068140197176
相談内容
ビジネスの効率化と拡大を図りたい!…何をすればいいですか?
販路拡大も視野に入れて現在の状況を整理整頓し効率化を図るのが目的。
しかし少人数で運営している中で、”何が改善できるか” や “何から手を付ければいいか” が明確にわからない。
”人手を増やさずお金をかけずにできることは何があるか”ということが今回のご相談内容でした。
Kuni-Bizのサポート内容
まずは業務を大きく分けて整理整頓。
どの業務をどう改善できるかを見つけることから作戦会議が始まりました。
たべ研では店頭販売の他・会員様向けに会報誌”センターニュース”を発行、
センターニュースに掲載されている商品のお届けサービスもされています。
この会報誌を拝見すると、とても親しみやすく丁寧に作られていました。
驚いたのはほぼ手作業で毎月制作されているということでした。
効率化 ~少人数で運営するには…?~
センター長がまず目を付けたのは会報誌づくりにかかる時間と手間です。
【改善前】
- 木村さんが買い付ける季節のおすすめや産地のことなどについて商品紹介用の文章を用意。
↓ - 用意された文章と商品写真などの素材を、切り取って・並べて・コマ毎に貼って…ページのレイアウトを完成させていく、こうしてできたページを会員様分と店頭配布用のコピーをとる。
(1ページのコマ数は6~12コマ・ページは季節によって多少変動はありますが毎回約20ページほどに及びます)
↓ - 注文いただいていた配達品と共に次号として配布する。
浮かび上がってきた課題に対しての解決策はひとつ。
たべ研ならではの手描き感・絵や文字のあたたかみを残しつつデジタル技術を活用することはできるか?
②の工程では度重なる写真の切り貼りと複写により色彩劣化が生じ、せっかくの食材の良さを表現しにくいという問題もありました。
この工程をDX化することで、業務効率化を大きく図れるとともに、素材本来の良さを伝える鮮明な写真をお届けすることができます。
一方で、これまで手作業で制作されていたこともありITツールを駆使したDX化を目指すのではなく、たべ研の想いや手作り感を損なわずに作業負担を減らす、人間とITの役割分担を意識したツール導入を進めました。
こうしてこれまでのお客様が戸惑うことなく、自然に受け入れられるDX化を目標とした伴走が始まりました。
サポート結果
センターニュースのリニューアル
写真素材をコラージュして制作していた会報誌・たべ研ニュース。
この作業にオンラインデジタル編集アプリを使用することでこれまで集めてきた情報・データ・ファイルをまとめて保存。
データとして扱うことで拡大・縮小はもとより、予てから課題であった商品の色味も再現しやすくなりました。
何より画像の鮮明さが違います。
フリー素材では手に入らないたべ研ニュース用のフレームはKuni-Bizでのデザインサポートにより作成したものを使用しています。
このフレームでレイアウトをパターン化することで、レイアウトを考える時間を削減し十数ページに及ぶ会報誌に統一感が出ました。
編集アプリの習得
デザインサポートを利用していただき、様々なアプリのなかから合うものをご紹介。使い方を伝授しました(今回はCanvaを利用)。
これまでコピーを繰り返していた工程を無くすことで、商品の色や素材感の再現が大幅に改善しました。
商品の紹介文についても手描きの文字とアプリの手書き風文字を両方活用することであたたかみを残しつつ、可読性は向上させることが叶いました。
【Before】
【After】
会報誌は号を重ねるごとにパワーアップ!
徐々に反応も出始めて「見やすくなった」「商品がよくわかる」と評判も上々。
DX化に伴う違和感を最小限に効率化を図る作戦は大成功でした。